社会的インパクト評価において、事前評価時に行う「関係者分析」とは何ですか?

Q 社会的インパクト評価において、事前評価時に行う「関係者分析」とは何ですか?

関係者分析とは、解決しようとする問題に対して、活動の対象となる地域や周辺に住む人々、関連するグループ、関わる組織・機関の分析を通じて、その地域の課題、問題、現状を把握することをいいます。
【関係者分析の進め方】
① 関係者を書き出す
事業対象グループ、受益者、事業実施者、地域の代表者、事業の物事を決定する際の関係者、事業の実施を支援する関係者、事業費用を負担する関係者、事業の助言を行う専門家、自治体、潜在的反対者、事業によりマイナスの影響が想定される関係者、事業で直接的または間接的に関わることが想定される関係者などを、カードにできるだけ多く、具体的に書き出します。関係者分析への参加者が多様であるほど、さまざまな観点から関係者が列挙され、現状を多角的に見ることができます。
② 関係者を分類する
カードに書き出した関係者を分類します。どの関係者が、どのような役割や立場を担うことが想定されるかを分類します。分類例:受益者、地域代表者、事業の協力者、潜在的な事業の反対者、費用負担者、事業実施者など
③ 重要な関係者を選ぶ
分類された関係者の中から、重要と思われる関係者を選びます。 活動により誰の問題を解決すべきか、その理由を明確にしながら選びます。ひとつに絞りにくい場合は、複数でも構いません
④ 詳細に分析する
選ばれた関係者の、基本情報(人数、年齢、予算、教育程度、組織体制、社会的・文化的特徴、経済状況など)、抱えている問題や弱点、必要な支援、強み、対応策など、詳細情報を整理します。抱えている問題や弱点、必要な支援、強みは、誰にとっての事実なのかを明確にすることが重要です。
⑤対象グループを仮決めする
事業の実施により、プラスの変化をもたらすことを意図した主たる対象者を仮決めします。対象グループを適切に絞り込むことは、より多くの対象者に支援を届けるために重要です。

最終更新日:2024.10.17

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